
セルライトを潰すマッサージやリンパマッサージでセルライトをなくすことができると情報を発信しているサイトやサロンがありますよね。実際はどんなマッサージだろうとセルライトを潰すことはほぼ不可能です。もしできたとしたらその部分は筋肉や血管、神経、リンパ管なども破壊されて大けがの状態になります。
セルライトは脂肪細胞です。細胞がボコボコした形に肥大しているので皮膚の薄い方はボコボコの上に薄い皮膚があるのであの特有のボコボコ感が見えている状態なんです。
細胞を手で潰そうと思ったらとんでもない力が必要です。
料理の時に生肉の脂肪を手で潰そうとしたらかなりの圧をかけないと潰れないですよね。
一番表面に皮膚(表面から順に表皮、真皮、皮下組織)その下に脂肪さらに下に筋肉、その下に骨があります。
料理の時の生肉は皮を剥いだ状態でかなり強烈な圧をかければそれなりに脂肪細胞は壊れるとおもいますが、人間なら皮膚が脂肪細胞の上にありますのでセルライトは脂肪細胞なので潰そうとすると皮膚も相当なダメージを受けるというのは想像できると思います。場合によってはその下の筋肉も損傷するレベルの圧で潰す感じになります。
それってもはや打撲というか、かなりの怪我ですよね。
それくらいの圧を生身の人間に加えるのはほぼ不可能です。
強圧で押したり、つまんだり、こすったり、ねじったりしていませんか?
そんなことをしても脂肪細胞を壊すところまでできませんし、せいぜい血管やリンパ管が破れて皮下に血液が滲んできます。青あざや紫のあざ、黄色いあざがこれになります。
それを好転反応とか、あざになったから効果あるなんて知識のない証拠。
つまり、怪我しただけ。それでも細くなったから効果あると思って信じてる人もいますが、
これで一時的に細くなったのはただの水分移動しただけだということを知りましょう。
身体のほとんどは水でできています。
細胞の中も外も血管の中もリンパ管の中も水で満たされています。
なので圧を無理やり加えれば水は移動します。
靴下をずっと履いていると靴下の形がへこんで跡になりますよね。
これと同じで圧を加えれば水が移動するので細くなるんです。
水を移動させるのは正しいリンパマッサージも間違った強圧のリンパマッサージもおなじなのですが、正しいやり方ですと皮下の余分な水分をリンパ管と血管に入れ、その後もその働きがしやすいようにするのですが、間違った強圧ですととにかく圧で水分移動させるから一時的に細くはなるのですが、リンパ管も血管も破壊され、その後がよくありません。また色素沈着の恐れもあります。
解剖学を知っていれば当たり前のことなのですが知らないと強ければ流れるイメージだけで間違ったやり方を行ってしまうことがあります。
施術者は当たり前にこの程度の知識は持っていて欲しいのですが意外と知らないでやってます。
施術を受ける側も少し知識があれば間違ったやり方のサロンに通い続けることもないでしょう。
知識のあるサロンならセルライトを小さく、見えなくなる方法をちゃんと知っていますよ。