リンパマッサージで重要なリンパ節
リンパはリンパ管を通りリンパ節で老廃物を濾過します。
リンパ節の流れをスムーズにしてからリンパ節に流し込む
ように行いましょう。
例えば腕のリンパ管は脇の下のリンパ節に流れ込みます。
なので脇の下のリンパ節をマッサージしてから腕から
脇に向かって流すようにマッサージします。
主要なリンパ節は以下の通りです。
ここを意識しながら行うことが重要です。
【 鎖骨リンパ節 】・・・体内を流れたリンパが最後に心臓に流れ込む場所。
【 腋窩リンパ節 】・・・ここが滞ると二の腕のたるみやむくみ、
バストが垂れやすくなる。
【 顎下リンパ節 】・・・顔から首へ流れるリンパがここを通るので、
流れが悪くなると二重アゴや顔のたるみが
起こりやすくなる。
【 腹部リンパ節 】・・・ここが滞ると腰まわりがぽってり太くなるうえ、
子宮や腸の働きが鈍り便秘や生理
不順、子宮・卵巣の病気などを引き起こす。
【 鼠径リンパ節 】・・・下半身のリンパ液が流れ込む一大ステーション、
ここが滞ると下半身が太くなり、
浮腫んだり冷えたり、ヒップもたるむ。
【 膝窩リンパ節 】 ・・・ここが滞ると足首がブヨブヨとしメリハリがなくなる。
ムクミを放置すると静脈瘤の原因の一つとなることも。
リンパの分水嶺(ぶんすいれい)

リンパ節は、矢印のような線で分けることができます。
通常、リンパ液は分水嶺にしたがって流れ、しかるべきリンパ節に入ります。
これを「リンパの分水嶺」と呼び、分水嶺の線を意識して、どのリンパ節に流すことが最適なのかを判断して、施術していきます。
これがリンパの流す方向です。
図解;リンパ液分水線「リンパマッサージ概要とその手技」より
リンパマッサージの圧の強さ
リンパは皮膚から始まっていて全体の70%が皮膚表面にあります。
そのため、リンパマッサージを行うにあたってもっとも意識すべき場所は皮膚の表層ということになります。
リンパ系は、毛細リンパ管→前集合リンパ管→集合リンパ管というような流れになっています。途中でリンパ節を通過しながらしだいに合流していき最後は左の鎖骨下と
右の鎖骨下の静脈角から静脈に入り、心臓に入ります。
前集合リンパ管、集合リンパ管には、逆流防止の弁が間隔をおいて存在しリンパ液を一方向に運んでいます。
弁と弁の間では、自動的に収縮するシステムがあり、この中の圧が一定に達すると能動的に収縮を起こして、次の弁と弁との間へとリンパ液を押し出していきます。
この一連の動きは、自律神経、環状平滑筋の収縮などの内部刺激によって行われますが、適度な圧の皮膚への刺激(リンパマッサージ等)によっても促進されます。
つまり、皮膚へのトリートメントによって、リンパ管をリンパの流れに沿って引き伸ばすことで、収縮頻度と強さを増すことができ、リンパ系の動きが活発化されるということです。
皮膚が動く程度の圧で表層のリンパを流し、その刺激で深いところにあるリンパ管も収縮運動が促されますので深いところのリンパも流そうと強くやる必要はありません。逆に強すぎる刺激によりリンパ管の収縮がうまくいかなくなることもあるようです。
お店によっては「強くて痛いのが効く」などとうたっているところもあるようですが
強い圧で痛い思いをしても悪いことはあっても良いことはありません。
青くアザになるくらいにやるなんて問題外!毛細血管が損傷されて内出血をしている
だけです。体内の余計な水分や老廃物を排出するのが目的なのに血管から皮膚下に血液をもれさせているだけです。
リンパマッサージの効果をさらに高める
リンパマッサージをより効果的に行う簡単なポイントがあります。
とても簡単な事なので、ぜひ実践してみてください。
1.リンパマッサージの前にコップ一杯の水を飲む。
リンパマッサージの前に水を飲む水を飲むことによってリンパ液の
濃度が薄まるため、リンパ液が流れやすくなります。
その結果、リンパマッサージの効果がよりアップします。
2.リラックスした状態で行う
リラックスした状態で、ストレスから解放されれば、筋肉がゆるみ、
体液の流れがスムーズになります。
その結果、リンパマッサージの効果がよりアップします。
好きなアロマや、音楽を流すなど、リラックスできる環境が大事です。
3.リンパマッサージ後に、水分をとる。
せっかく、リンパマッサージで滞ったリンパ液を動かしたのなら、
早く排泄したほうが良いので、水分をよくとってください。